やっちまったなぁ……
もうだめかもわからない。
欲望に敗北し続ける。
以下の記事をよく読んでほしい。
Pelikanの万年筆はこれでゴールかなという気がしている。字幅も一般的なものは揃ったし。(右からB・M・F・EF)
そう、Pelikanはこれで終わりだったんだよ。
次はイタリア万年筆だ!!
そういうことで、前から気になっていたVISCONTI(ビスコンティ)。
名前的にミラノの会社かと思ったら、ビスコンティ家とは全く関係がないようで創業地はフィレンツェだし、今回購入したホモサピエンス系とは別系統のシリーズ、ディヴィーナにはメディチの名を冠するモデルがあったりで、よく考えればフィレンツェだわ。
今回購入した万年筆は、ホモサピエンスをベースにしたもので、アメリカのレジン作家ジョナサン・ブルックスとビスコンティのコラボモデル。
アースオリジンズシリーズ。そのフィナーレを飾る、その名もエーテル。
もともと、このシリーズはアース、ウォーター、エアー、ファイアと展開していたシリーズで、ギリシア哲学における四大元素がテーマとなっていると思っていたんだけど、ここにきてシリーズファイナルで実在しない第五元素、エーテルが登場した。
ビスコンティブランドに対する興味をもともと持っていた中での、この軸の美しさに心を打たれ、エーテルというテーマにこの年齢でも忘れていなかった少年心を擽られて気絶、翌々日に届いたという展開……。
今回は、未開封だったPelikan 4001 Royal Blueを吸わせる方向で、試筆用インクとして定番中の定番だし、これで書き心地を確かめたいという気持ちも強い。
PILOT Custom823でプランジャー式に対してはかなりの便利さを感じていたので、そこの進化版とも言えるダブルタンク・パワーフィラーには興味があった。
小さなメインタンクと大きなサブタンクがあって、普段は独立して存在しているが尾栓を緩めることでインクの往来を可能にし、飛行機に乗る際にはメインタンクのインクをサブタンクへ落とすことで気圧差によるインクの吹き出しを防止するという、僕は飛行機にこれを持ち込んでまで筆記することはないが、冬場に冷え切った万年筆を持った際に手の体温が伝わってタンク内の空気が膨張しインクが噴き出すということをCustom823で経験しているのでこの機構は有難い。
ペン先は18Kの金ペンになる、ドリームタッチとして話題になっていた21Kパラジウムニブではないのだけど、その時代のビスコンティはかなり個体差が大きかったという話は聞いていたので、21Kのパラジウムニブであたりを引ける自信がなかったのもあってこれでいいかもな、と思っている。
試筆してみた感想としては、手持ちの万年筆で一番重くずっしり。デザインからも重厚感があるけど、見た目を裏切らない重さ。(このあたりは見た目に反してとても軽量なAURORAの万年筆とは逆)
インクフロー潤沢め、タッチ柔らかめ、でも撓りはPelikan SouveränM1000ほどでもなく、コシがあるように感じる。
個人的にM1000は柔らかすぎると思ってたのでM800くらいが柔らかめのペンではベストかなぁと思っていたんだけど、そこを超えてきたのにはびっくり。
硬めのペンだとアウロラ、柔らかめのペンだとビスコンティが手持ちだとベストということでイタリア万年筆凄いな……。
好きな書き心地の上位三つ軸の色の感じがとても似ている件について。