価格改定前に滑り込んでしまった……
諸々による物価上昇の話題が続く昨今。ふとしたきっかけでPelikan社のSouveränシリーズの価格改定(値上げ)の報を目にしたのが事の始まりだった。
今年の12月1日に実施されるということで以前から興味があるものの購入を先延ばしにしていたベストバランス万年筆と名高いM800系をペンハウスのサイトを眺めていたところ、定番のストライプ柄以外でレジン軸やデモンストレーター(透明軸)の在庫があったということで検討の結果、定番を外してレジン軸のSouverän M805 BlueDunesを買うことにした。
ペリカンの定番中の定番と言われている緑のストライプ柄の軸は未だ持っていない……。
注文翌日の昼過ぎに届くというサプライズ。来週発送くらいを想定していたので良い意味で裏切られた。
Pelikanの箱は個人的には立派な部類だと思うのだけど、今年に購入したAURORAの箱が立派過ぎるのもあって普通に見えてしまう不思議。
正直、万年筆の箱なんて取り出したら基本的には使わないし、メンテナンスに出すときに梱包用に活用する程度のものなので豪華すぎても特に何もない。(AURORAは箱が立派すぎて宅急便コンパクトのサイズに収まらないので梱包用には使えない)
レジン軸なので透けている。
光が反射していると中々にいい具合。手持ちのPelikan万年筆は共に黒系で重厚な印象だけど、この色だったらカジュアルで良いと思う。
キャップの半透明感は手持ちの万年筆のPLATINUM万年筆の#3776 Centuryにも似たようなものがあるし、揃えて持っていくと具合がいいかもしれない。
僕は万年筆はロジウムメッキがされたシルバーのモデルが好きなのでそういうのばかり。
M1000についてはレギュラーの黒軸で、これはニブがゴールドとロジウムメッキのシルバーのバイカラー。(M1005やM805もニブだけバイカラーにしてくれると嬉しい)
今回は珍しく純正インクを入れることにした。選んだインクは夏に購入したPelikan Edelsteinの2023年限定インクのRose Quartz。
M1005が字幅Fでかなり太い(国産万年筆のMより太い)印象があったのでEFが国産でF相当の字幅くらいになったのは使いやすいかもしれないと思いつつも若干の拍子抜け。(ただ今回入れたインクはインクフローが渋めになるものなのでインクを変えるとFとMの間くらいになる可能性が高い)
太さと長さがちょうどよく、字幅もいい具合なのでAURORAが担うはずだったメインの筆記を担当させることができるかもしれない。(AURORAはインクをかなり選ぶ万年筆の印象が強くメインで使っているPARKERのQuinkのブルーブラックを入れると筆記が困難になる)
M1005とM805、収納時は一回りM800系が小さい程度。
このニブの差がかなり大きく、M1000系はインク吸入時にも気を使うし、ペン先の柔らかさが独特で正直持て余し気味だったのだけど様々な点でM800が程よいのかもしれない。
M1000系は丁寧に書くと操る楽しみのような感じがあるが、普段遣いの実用品という観点で見るとM800に軍配が上がる。