気分でカメラを変える

2024-02-13

先日にGRlllを買い戻した関係で現在コンデジが2台、DFA21Ltdを装着しているK-3mklllが近い画角なのを考えるとライカ判換算28mm~35mmの画角を持つ状態のカメラが現在3台部屋に転がっている。


GRlll

振り回してみると絶妙にしっくりとくるカメラだという印象が強い。
カメラバッグがなくとも不足なく扱えることから取り回しがよく、メインであるはずのKマウント機を当時差し置いて稼働率ナンバーワンを維持していたのは伊達ではない。

GRlllを主に使っていた頃は、まだRAW現像はほとんどしていなかった頃だったこともあって今回がほとんど初に近いような感覚でRAW現像したところ、RAWをLightroomで読み込んでモノクロ化しただけで既に美しいトーンが出ているではないか……。
素の状態で手を加えずとも良いのではないかと思うくらいに良いのでとても驚いた。

先述したように軽量小型でカメラを専用ケースに入れてベルトを通すことで素早く取り出して撮影できるのでお手軽、手ぶれ補正のお陰でスローシャッターを積極的に使えることや高感度性能も良いことから撮影条件を選ばずに片手でバシバシ撮れる。
弱点としては防塵防滴構造を採用していないことだが、よほどの荒天でなければ傘で片手が埋まっていても余裕で撮影可能で軽い雨程度までならむしろ3台の中で1番使いやすいかもしれない。

K-3mklll+DFA21mmLtd

3台の中でボディ、レンズ共に最新鋭のものであるが、一眼レフ故に大きい。
レンズに至ってはフルフレーム機用のDFAレンズであるためオーバースペックとも云える。
GRlllにも搭載されている高感度撮影で力を発揮するアクセラレータユニットはこのカメラから世代が変わって2となっているのも特徴。

大きさや重さに目をつぶれば、レンズの描写性能・ボディの性能においてこの3台の中で1番なのは間違いなくこの組み合わせである。
また、ボディ・レンズ共に防滴構造を採用しているため悪い条件下でも安心して撮影できる。
ストリートスナップ撮影にも使えなくはないが、3台の中では1番向いていないように感じていて、ストリートスナップというよりは、ファインダーを通してのんびりと撮影できる静物や街角をシティスケープ的な撮り方で撮影した方が相性がいいように個人的には感じている。

X100V

この1年少し主に使うカメラと云えたが、結局のところはカメラバッグが必要になるということここ最近ではかなり出番が減ってきていた不遇なカメラ。
X100Vが悪いんじゃない、カメラバッグを持ち出す根性のない僕が悪いのだ。(以下の写真は2枚再掲)

3台の中では唯一背面液晶が固定ではなくチルトできるので、1枚目のようなローポジションでの撮影が1番容易に行えることが有利。
またコンデジにしては比較的大きめではあるがフィルターを装着することで防塵防滴仕様となるため、走行中の突然の雨でかつ止まることが出来ないケースがありえるバイクツーリングのお供に最適なように思う。

今まではGR同様に片手持ちで背面液晶を見ながら撮影することが多かったが本家本元のGRlllが戻ってきたため、今後はもっと積極的にファインダー(EVF)を使用することも考えている。
片手持ちの撮影スタイルのため高速シャッターで手ぶれ補正が無い弱点を補っていたが、今後はファインダーを使用することで三点支持が可能となりシャッター速度を今よりは落として使えることが期待できる。

それぞれに特徴や得意不得意があるカメラを気分によって使い分けるというのは贅沢であるが、条件にハマった時の快適さは癖になる。