ここ最近主に使用している機材について(後半)

2024-11-16

 この記事は以下の記事、ここ最近主に使用している機材について(前半)の続きの記事です。

 前回の記事では9月頃からメインで使っている一眼レフのK-3 mklll + DA★16-50PLMについて触れましたが、今回は撮影のためのお出かけ以外でも使うことが多いX100Vについて書いてみようと思います。

X100V

 今から遡ること8ヶ月前、発売より1年程度経過したタイミングでの購入になりました。
 それまではPENTAX/RICOH系のカメラしか触ったことがなかったので、何もかもが新鮮だったことを覚えています。

 特に悪天候下での撮影をすることも無いのにアダプターリングに保護フィルターを噛ませて防塵防滴仕様で運用しています。
 備えあれば患いなしの精神です。

使用感

 フィルムカメラ以外では初めての手ブレ補正非搭載カメラなのでシャッタースピードの設定などが足りず最初は手ブレした写真を量産していました。コンデジの撮り方が背面液晶を見ながら片手でパシャパシャ撮り歩くスタイルに固まっていたからというのもあります。(GRlllの影響で)
 その後遺症からなのか、上の写真の左下側に鎮座しているファインダーはEVF/OVF共に今でもほとんど使っていません。そちらの方が安定するのは分かっているのですけど、できません。また、背面液晶はチルトするらしいですがこちらの機能も殆ど使っていません。
 高速シャッター固定、片手持ち、MF固定でブンブン振り回して撮るスタイルで使っていることが多いです。
 料理を撮るときは絞り優先モードな使い方で撮っています。

 ライカ判換算35mmの画角のレンズはもともと広角域では好みの画角なのもあって癖がなく扱いやすいと感じています。
 ただ、広角にしては少し被写界深度が浅いと感じる場面があるのでそのあたりには好き嫌いがあるかもしれないです。

 サイズ的に手持ちの機材で一番近いのはPENTAX LXだと思います。これはX100Vが大きいのかLXが小さいのかわからないですが、少なくとも前に使っていたGRlllに比べると大ぶりで、持ち出す頻度はそこそこ減りました。
 といっても、デジタル一眼レフにくらべると小型には違いないので、休日に出かけるついでやTPO的に持っていけそうであれば積極的に持ち出すようにしています。写真の撮れ高において、持ち出す頻度が高いことは力だと思います。
 また、一眼レフのようにAFセンサーが位相差センサーでカメラの撮影素子と別に存在していて、振動でズレるリスクが高い状況に陥る際には主にX100Vを使うことが多いです。具体的にはバイクのトップケースにカメラバッグごと放り込むようなケースです。

 写真を撮る気力が湧かないモチベーションが極めて低いときにも、持ち出そうという気にはなれる程度のサイズ感というのは大事だと考えています。
 なんとなく持ち出して撮ってて楽しくなってくる良いカメラだと思います。
 もっともこれはある程度完成度の高いコンデジ全般に云えることなのかもしれないですが。

外観

 クラシックな外観をしていて、人によってはおしゃれカメラやかっこいいとか、肩のハイブリッドビューファインダーがレンジファインダーっぽいみたいな意見があるようですが、僕の率直な感想としてはハイブリッドビューファインダーの対物レンズが絞り操作ダイヤルの近くにあって触れてしまいそうで心配なのと、塗装が弱そうみたいな感想です。正直レンズが3つむき出しなので使用後の清掃がダルいです。あと塗装にパールっぽいキラキラが入っているのも良くないです。ガツガツ使ってやろうみたいな使い方に抵抗があり、カメラバッグに収納するときもトレシーで包んで入れたりするくらい気を遣います。

 いえ、格好いいし気に入ってはいるんです。いるんですけど気を遣うので凄く疲れるだけなのです。

 ちなみに外観写真で写ってるフード、素敵なのですがほぼ使っていません。格好いいのですけどね。

描写の感想

 GRlllと並んで単焦点コンパクトデジタルカメラの双璧のように扱われているだけあって、コンパクトカメラとは思えない良い写りをしていると思います。F2開放の描写は今回から搭載されている新型レンズの恩恵もあってか、先代のX100Fに比べてかなりシャープに写るようになったという噂を聞くのですが、僕は先代を持っていないのと基本的に絞って使うことが多く、絞りを開けてもF2.8までで使うことが多いのであまり良くわかりません。
 絞って使ってる感じではシャープです。絞りを開けめに使っても変な癖は感じられず、特に不満はないです。弱点らしい弱点は思い浮かばないです。
 X-Trans CMOSの恩恵でモアレが出現しそうな被写体を撮ってもモアレが出ないのは驚きました。

 ざっくりした感想はこんな感じです。前半の記事も含めて特徴的な色については言及していませんが、それについては語るとそれだけで記事が一本書けてしまいそうなので今回はざっくりとこの程度でご容赦下さい。基本的にモノクロメインになっているので語る言葉があまりないのも事実なのですが……。

作例

 こうしてみると、デジタル一眼レフに比べると小型軽量に由来する構図の自由度が高いように感じるケースが多そうです。
 また、1枚目の海の写真なのですが、バイクのツーリングで立ち寄った海沿いのパーキングエリアでの撮影で、僕の使い方であれば、X100Vが無ければ撮れなかった写真だと言えます。そういう意味でも今後も重宝するカメラになると考えています。

10月まとめで使用した写真はこちら