ここ最近主に使用している機材について(前半)

2024-02-12

 昨年の11月くらいから1度カメラに付けたレンズは最低でも1月は外さないという試みを始めました。元々レンズの交換頻度は低かったのですが、これが案外面白いので今も続けています。本来は単焦点レンズの画角を身に染み込ませるための訓練的な側面があったのですが、今はズームレンズがついていることもあり最早有名無実化しているような気もしますが……気にしてはいけません。

 現状の装備は一眼レフのK-3 mklll+HD PENTAX-DA★16mm-50mm F2.8ED PLM AW(以下DA★16-50PLM)、K-1+smc PENTAX-D FA MACRO 100mm F2.8 WR、LX+SMC TAKUMAR 1:1.4/50、コンデジのX100Vです。9月頃からはK-3 mklll+DA★16-50PLMとX100Vを中心に撮影で使用しています。(今回はカメラの撮影で久しぶりにK-1を出しました)

 この記事ではまず K-3 mklll+DA★16-50PLMについて、ここしばらく使ってみて考えたこと、感じたことをつらつらと書いてみようと思います。

K-3 mklll + DA★16-50PLM

 先日(10月29日)のLightroomアップデートでようやくレンズプロファイルが来たので、ボディやメーカーの現像ソフトを使わなくてもレンズ補正が使えるようになりました。補正前の写真では、広角側の周辺光量落ちは結構大きく感じ、また歪曲収差もLightroomで掛けたときに広角側で特に大きく出ていたように感じました。ただこのあたりは重量級単焦点をよく使ったり、補正されたあとの写真を主に見ていることが影響しているのかもしれないことを書き添えておきます。

 

使用感

 ズーミングすると伸びる仕様で、その際には広角側はしばらく鏡胴があまり伸びないからかズームリングが軽く、望遠側で鏡胴が一気に伸び始めるところでズームリングが重くなります。基本的に最短になる広角端にセットして持ち歩くことが多いです。
 広角端は16mmでライカ判換算約24mm画角であり、最初はその広さには驚かされました。ここまで多用していた画角でもっとも広角だったのはライカ判換算28mm画角のGRlllだったこともあって、構えた時に微妙に収まりが悪く頭の中にあるイメージと実際の構図ズレがあってしばらくは悩まされてましたが、今では流石に慣れてきたのか広角端でのズレはなくなったように感じています。
逆に望遠端は50mmでライカ判換算約75mmで初心を思い出す懐かしい画角となります。(K-3に初めて購入した単焦点レンズであるSMC TAKUMAR 1:1.4/50をつけたときの画角とほぼ一緒)
 購入してすぐにK-3 mklllに装着したときの感想としては見た目に反して軽いな、というものでしたが比較対象がその時ちょうど隣においてあったK-1 + DFA★50だったので相手が悪かったとも言えるかもしれません。長時間持ち続けると普通に重たいです。

 本格的な実戦投入は10月頭のSAGA Monochrome撮影時で、それまでは極めて短時間での運用で重さも特に感じていなかったのですが、SAGA Monochromeを撮影した翌日はグリップを握っていた右手薬指の第二関節が少し痛かった程度には負担が掛かっていました。(怪我が癖になっていて痛めやすい部分ではあるのですが……)

 好みの単焦点レンズの画角が概ねこの1本に収まるのでこれだけあれば十分みたいな期待をして買ったのですが、軽量コンパクトな単焦点レンズを装着したときの気軽さとは無縁の存在になるので完全に別運用です。重量級単焦点レンズともまた運用が異なるように感じます。
 予想はしていたのですが、このレンズを装着すると撮りたいものがそこら中に出てくる感覚があって大変忙しくなり疲れます。撮れ高は良くなるので本来は歓迎すべきはずなのですが不思議とそのような気になりません。(怠け者なので)

 

外観

 カメラに装着したときはこんな感じです。
 レンズ単体の外観については新世代スターレンズの系譜、その連続性の中にありますので特に真新しさはありません。PENTAXにはアルミ外装のLimitedレンズシリーズがあるのでスターレンズについてはこれでいいと個人的には思っています。

 スイッチ類はシンプルにAF/MFの切り替えのみ、リングはボディ側(手前)がズームリング、レンズ前玉側(奥)がピントリングの構成です。また距離表示窓はありません。
 Kマウントのこれまで出ているレンズと一緒で、ボディ側で手ブレ補正をやるためレンズに手ブレ補正機構を搭載しておらずスイッチ周りは極めてシンプルです。

 物撮りをあまりやったことが無いので、写真がヘボくてで申し訳ないです。

 

描写の感想

 ある程度絞って撮ることがほとんどなのであまり参考にならないかもしれないですが、今の所変な癖は感じていないので扱いやすいのではないかと思います。逆光性能についてはズームレンズにしては高いようで問題を感じていないです。
 普段遣いに便利な画角をしているのにサイズ的に普段遣いには向いていない大きさになるので、今後の運用が悩ましいです。多用する画角をカバーできるのでその単焦点レンズすべて分を一本にしてあると考えて、それぞれのレンズを持ち出して交換しないで良いということである考えれば良いのかもしれません。
 作品撮りにも使えるかもしれませんけど、ズームである点などからお仕事用にあると便利かもしれないです。(アマチュアの僕には関係の無い話ですが……)
 レンズソムリエと言えるほどレンズを知らないのでこの程度のことしか書けないですが、今後使うことで感想が増えたら都度記事にするか、まとめて記事にするかしようと思います。

作例

10月まとめで使用した写真はこちら

今後購入される方への注意点

 このレンズ(DA★16-50PLM)はカメラ本体の電源オンと共に他のレンズでは聞いたことのないような独特の駆動音のようなものがします。
 気になったのでメーカーに問い合わせを行ったところ、返答をいただけたのでここにメモをしておきます。

 DA★16-50PLM は、カメラ本体の電源を入れた際にフォーカスユニットと絞りユニットの位置管理を行っており、聞こえる音はその初期化動作音である。
 同じくPLM(パルスモーター)を搭載しているDA55-300PLMについても同様の動作を行っているが、DA★16-50PLMほど目立つ音ではない。
 この音の差は、レンズの構造上の違いに由来し、DA★16-50PLMでは初期化動作音が目立つように聞こえるが、異常ではない。

メーカーの回答(u2による要約)

 ということでした。実際に電源を入れた際にファインダーを覗いていると確かにフォーカスユニットが駆動している様子が分かります。
 そういうわけで仕様ということで問題はないですが、同様のことで悩まれる方の悩みを晴らす一助にもなるかと思い、念の為にここに書いておきます。

後半はこちら