PENTAX散歩in門司港に参加した

2024-02-13

九州開催の公式イベントとして、12月18日に長崎で行われるPENTAX一眼レフ体験会については前々から告知されていたのであるが、12月頭頃に唐突に発表されたPENTAX散歩in門司港。
長崎の前日である12月17日に開催されるということで、門司港へ行く良い機会だし申し込みが出来たのもあって参加する運びとなった。
門司港については、帰省した友人に付き合って焼きカレーを食べにいく用事以外で行くことは滅多にない。

なお、イベントのしっかりとしたレポートは公式に譲るとしてここでは個人的な(以下略)

さて、当日なのであるが、まず予報的に雨天。
そして寒い……、貸出機があるということで、自前で持っていくカメラは現状一番雑に扱っていると言っても過言ではないX100Vにする。
交通手段については似た経路の下関行きで山陽新幹線(JR西日本)を使ったので、今回の門司港行きは在来線特急(JR九州)を使うことにした。
この区間はJR二社が競合し、そこに西鉄の高速バスも絡んでの三つ巴の争いをしているので財布に優しいし、何より雨で自分のクルマも汚れない。

博多駅。
小降りではあるものの雨は降っているし、風が冷たい。
寒さに弱い身なのでこの段階では撮影意欲がかなり低下している。
軽く撮影したら買い物往復切符を発券して中央改札でミニヨンのクロワッサンの香りに背を向けて在来線ホームに上がる。

このJR九州が出しているネット販売限定の買い物往復切符については、22年12月現在、土日限定使用で3100円(税込)ではあるものの、博多・小倉間の在来線特急に自由席のみ乗車可能な切符で、JR九州の運営する商業施設の一部(アミュプラザ博多等)で1000円分の金券として使える券が出てきたりするので実質往復2100円。
JR西日本の新幹線よかよかきっぷと額面は一緒であるが、実質1000円安いようなものだ。

佐世保行きの特急みどりを見て、佐世保在住の友人を思い浮かべるなどしていた。
実はこのみどりの奥に観光列車のななつ星in九州が止まっているし、二枚目の写真でチラリとななつ星のマークが見えている。

停車していた回送の787系は出発した。

今回乗車するのは鹿児島本線から日豊本線を経由して博多―大分間を結ぶ特急ソニック。
その鹿児島本線部分にあたる博多―小倉間である。
なお、余談であるが現在鹿児島本線は九州新幹線の開業に伴って第三セクターの肥薩おれんじ鉄道に八代―川内間の運行が移行されていて、門司港―鹿児島間は現在鉄道会社的には分断されている。

一枚目(の新幹線みたいなデザインしているの)が帰りで乗ることになる885系で二枚目が行きで乗ることになる883系。
どっちのデザインが好みだろうか?(どちらにしても水戸岡鋭治デザインであるが……)

在来線特急の良いところは、それなりに街があるところを走り抜けていくところだと思う。
新幹線だと高架でかつ博多・小倉間は田舎を走るのであまり外を見ていてもピンと来ないが、在来線特急は見たことがある景色の中を疾走するので車窓から外をぼーっと眺めていても楽しい。
行きは博多駅を出たら折尾・黒崎で止まって、小倉。
帰りは小倉駅を出たら黒崎・折尾・香椎で止まって博多。

小倉駅で門司港駅行各停に乗り換え。

撮影メインで門司港に来るのは2019年に参加したGR meet 門司以来。

ここで、X100Vをカメラバッグの底に沈める。

会場に着くと夏にあった木村琢磨さんのWSで一緒した方々や、3年くらい前のPENTAX100周年イベントの福岡会場でお見かけした方もいらっしゃっていた。

今回お借りした機材はPENTAX K-3 mklll + HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WRの組み合わせ。
このレンズはHD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRが登場するまではLimitedレンズ唯一の防滴仕様でかつレンズ内モーター搭載仕様、現在でもLimitedレンズで唯一のズームレンズだ。
K-3mklllのレンズキットとして追加登場したことから相性も良い……と思われる。(実はそれぞれ持っているがこの組み合わせで使ったことはない)
HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WRは、2倍ズームという控えめなズーム倍率と可変F値ということもあって、ズームできる単焦点レンズのような運用が適していると云われている。
今回は天候もどん曇りだし、いつもと違う撮り方をしようと思って撮ってみた、絞り開放中心に。

うむ、柔らかい描写だ……。

普段バキバキなのでこの解像力が足りてないふわふわした写りが逆に新鮮だ。活かせてるとは言い難いけど……。

一枚目のようにガッチガチに絞ってみるとちゃんと写る。

これも絞ってるのでちゃんと写る。
絞り開放からピント面はシャープみたいな話はスターレンズでは良くあるのだが、このレンズはLimitedだけあってやはり柔らかいし、絞っていくとシャープになって二度美味しい。

一枚目、室外機の近くにあってはいけないものが見えている気がする……。
ここは一応屋外なのだが……。

商店街を抜けて、このあと港に戻る。

この段階で風が強すぎるし、冷えすぎて指が動かなくなってきていて、風景を絞り開放で撮ってフンワリさせてしまう。
ただ、まぁこれはこれでありじゃないかみたいな風に思うし、何か気に入ったのでこの記事のアイキャッチになっている。

頑張ってこっちは絞ってる。

撮ってて楽しかったのだけど、如何せん海沿いで風が強いし、寒すぎた。
レンタルスペースに戻ってきて、一息ついてからカスタムイメージの説明等をメーカースタッフさんがしてくださったので聞きながらカメラをイジる。
その際にRAW現像していてメーカーのカメラ内RAW現像を超える感じに出来ないというPENTAXユーザーあるあるな話とかあったりして同意。
実際、僕はモノクロームの現像以外はほとんどカメラ内RAW現像でやっている。

撮った写真を現地で見返していると、正直撮れ高は微妙で絞り開放で撮るのってめっちゃ難しいな……という感想だった。
ただ悪天候でも撮影することが出来たのは個人的には大きい。基本的に晴天を好むのでこの天気であれば普段は恐らくカメラを持って出かけていない。
防塵防滴仕様のボディに防滴や防塵防滴のレンズをラインナップしているカメラを持っているのにね……。

そんな感じで天候以外は緩くて楽しかったPENTAX散歩、講評が無いので個人的には気楽に楽しめて良かったとも思う。
次の九州開催がいつになるかわからないが、行ける範囲ならまた参加したい。

メーカースタッフさん、ご交流下さった参加者の皆様、ありがとうございました。


当然焼きカレーは食べたんですよ。

門司港駅から降りてすぐが良い時間で、行列もなくすんなり入れたので。

注文から出てくるまでに時間が掛かって、ちょっと焦って食べましたけどね……。

友人が好きな店で、僕らの行きつけのお店ですので、安定の味でした。