GR3再考

2019年3月下旬にGR3が登場してからもう5年が経過したわけで、途中の1年ほど手放していた期間があるので実質4年くらい使っているのだけど、近年はX100Vに出番の多くを奪われていて、特にこの1年はメーカー保証が切れたことも手伝ってほとんど使用していなかった。

以下が現在手元にある3台目のGR3を購入したときのブログ記事。

GRはシンプル・イズ・ベストなこの道具感が良いと思う。(ただ、レンズバリア部がマットな質感で傷が入りやすいのでそこは丁寧に扱っている)
そして、この美しい姿ともお別れだ……。

僕がケチで面倒くさがりなだけな話

GR3系のカメラって、もう市場に出て5年も経つので、幾つかウィークポイントがあることは使っている人だとご存知だと思うんだけど、その中でも結構話題に上るのがセンサーゴミの混入のしやすさ(構造的に仕方がない)と背面のホイールダイヤル(取説の表記だとコントロールダイヤル)のチャタリング、特に後者は初期ロットだった2台は結構泣かされた。
現在持っている3台目はコントロールダイヤルが対策品に変わった関係でチャタリングはそこまで気にしなくても良いのだけど、ポケットに入る携帯性を得るための構造的にどうしてもレンズが沈胴型になっているので、そこからのゴミ混入は気をつける必要がある。(ゴミ除去修理は分解が前提になるのでそこそこ面倒なことになる)
そのあたりを何も考えずにX100Vみたいな感じに雑に運用したいみたいな要望を叶えるアイテムを今回購入した。

ただのアダプターなので純正にする必要もなく社外から選んでも良かったのだけど、これにした。(ワイドコンバージョンレンズを使う予定はない)

実は、リコーイメージングオンラインストアのポイントの有効期限切れが近かったのがこのタイミングに購入した理由だったりする。
後述するHDFとは一切関係がない。(ブラックミストつけようとか思ってないです!)

GA-1のこのロック機構が欲しかったというお話。

結論としてのGR3+GA-1+プロテクトフィルター運用

要は携帯性を犠牲にしてGR3の耐候性を向上させる(ただしボディ全体は防塵防滴ではない)ことになるわけなのだけど、これに踏み切った理由は単純で、X100VというGR3より一回り以上大きなカメラを雑に扱うことが基本になった上で、GR3のポケットに収まるサイズ感じゃないとダメなシーンに年単位で遭遇していないことが理由だったりする。
GR3をぱっと取り出してさっと撮ってすっと収納するみたいなことに拘ってたけど、GA-1とフィルターをつけたらそもそも手に持ちっぱなしでいいじゃない。前玉清掃が面倒だったのもフィルターを拭けばいいだけになって楽になる。

GA-1を実際に装着するとシンプルさが失われて野暮ったい外観になった。
写真を快適に撮るということを重視した代償なので仕方ないと思う。
フィルター径は49mmなので余ってるマルミ光機のプロテクトフィルターと、smc PENTAX-FA 50mm F1.4に付属していた今は使ってないキャップを装着している。

カメラバッグに収まるからもうこれでいいんじゃないか、純正のケース(GC-11)には入らなくなるけど。(保護はクロスで包んで収納するから問題ない)

今回ボタンカスタマイズの変更点

今回のGA-1とプロテクトフィルターの導入で、今までのササッと撮ること以外にじっくりと腰を据えて撮ることへの抵抗感がなくなったので、合わせて設定を変更することにした。
今回変更した内容は以下。

  • Fnボタンの割当をCropから手ぶれ補正ON/OFFへ
  • 動画/無線ボタンの割当をNDフィルターON/OFFへ(長押しは無線ON/OFFのまま)

前者はX100Vとの差別化で手ぶれ補正を有効に使いたい時と敢えてブレさせたい時の切り替え用。
内蔵NDフィルター(2段分・ND4相当)でスローシャッターを切りたいときにストレスなく切り替えるため。
Fnボタンに手ぶれ補正ON/OFFを持ってきたのは手ブレを切ってブラしたいときは恐らく片手で操作しているケースが多いであろうという想定があることと、動画/無線ボタンにNDフィルターのON/OFFを持ってきたのはスローシャッター時の使用が前提で動いている被写体のみブラしたい状況なのが想定されるので両手持ちしていることが予想されることから。

X100Vとのサイズ感比較

実のところ、X100VのファインダーはOVFもEVFもほとんど使わないので、理想的なのはGR3のこの状態なのかもしれない。
僕的にコンパクトの魅力はファインダーを覗き込まずに振り回して使える自由さにあると思っているので。

今回のGA-1追加で厚みこそX100Vのサイズに近づいてしまったのだけど、GR3の構造的に一番気を使うレンズの沈胴部はアダプターで覆われて保護された。
また、これは前々から言ってることではあるんだけど、ホットシューカバーの中央で狙いをつけて構える癖がある身としてはレンズ中央部とホットシューカバーの中央部が同調しているGR3のほうが扱いやすい。

今回の変更でコンパクトカメラの主力をまたGR3に戻せると良いなと考えている。

GR3とGR3xにHDFというバリエーションが出るという話

従来装着されていた内蔵NDフィルター機構をHDFといういわゆるブラックミストに似た効果を出せるフィルターに変更したバリエーションモデルが出るということだけど、予約開始直後にあっという間に初回販売分を売り切ったらしい。
これについては、昨今の富士フイルム X100VlやLeica Q3などに見られるコンデジ需要に対する供給不足が原因なのか、新機構のHDFに惹かれるユーザーが多いのか、はたまた転売目的なのか、そのあたりは僕にはわからない。

僕自身はGRシリーズにはガリガリに解像した写真を求めてるし、今回のHDFについては内蔵するなら従来のNDの方が使い勝手が良いように思っているので特に購入する予定はないのだけど、気軽にブラックミストのような効果を楽しめるということでそういう写真も今後増えてくるのかなぁと思うと楽しみ。(吊るしの状態で使ってフィルターワークをする必要がないのは多用する人なら魅力的だと思うし)

ちなみに僕自身はブラックミストフィルターを持ってないのだけど、GR3につけるということは考えていないにしても、これはこれでちょっと気になったりしている。描写的に、X100Vとかに着けるといいのかもしれない。

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Posted by u2