K-1にHD FA35mm F2をつけた

2024-11-16

前回のブログでDFA★70-200 F2.8を外す件は話したし、次は何をつけるかということを考える。


答えはタイトルでネタバレしているが、久しぶりにHD FA35mm F2をつけた。

現在手持ちの機材でライカ判の画角で焦点距離30mm~35mmの組み合わせばかりになるが、それも仕方ない。
なにせこのあたりの画角のレンズで一番のお気に入りはこのHDFA35だから……。

このレンズは古いレンズのコーティングを最新に変えてリニューアルしたもので、光学系そのものは旧来のものを採用している。
故に光学設計は古いものであるが、写りがボヤッとしているかと云われればそうでもなく、少なくともK-1に搭載されている(ライカ判)フルフレーム3600万画素級センサーであればレンズの解像限界まで行かないようで絞ればしっかりと写るように思う。

レンズのリニューアルにあたって行われたのはコーティングの刷新(smcコーティングからHDコーティングへ)と外装の変更のみでクイックシフトフォーカスは搭載されなかった。
どうもこれはコストカットを重視したためらしい。
実際、このレンズは廉価帯だ。

それでもコーティングの変更はかなり効いたようで、従来の描写の方向性を踏襲しつつ逆光性能の向上やヌケが良くなったことで描写からクセが減りすっきりしたとの評判を聞く。(僕は旧型を持っていないので比較できない)

この数年で発売されたスターレンズの単焦点等に比べると流石に旧来の光学系であるが故に歪みや周辺減光は結構大きい。(比較対象が悪い)
ただ、後処理である程度補正可能な歪みや周辺減光についてはデジタル時代においてはデメリットと云うほどではないように思っている。
何よりそれを補って余りあるメリットとして、このレンズのコンパクトさと気軽に扱える安価なレンズであるという点だ。
基本軽量小型のLimitedレンズ群は安価でもレンズそのものが綺麗すぎる故に汚れたら磨きたくなってしまう……神経質だから。

その点でいうとこのレンズはチープではないが綺麗すぎない外装で色々と”程よい”。

カラー写真でボケの縁の色の乗り方等を見ると基本設計相応の古さを感じることもあるが、これはこれで悪くない。上の写真は銀残し。

最近はニューカラー期の色味を意識して実装された里びも使うことが増えたが、傍目に見てどうだろう?

里びベースで結構がっつりイジってるのでもしかしたらメーカーが想定したニューカラーテイストから外れているかもしれない……。


DFA★70-200 F2.8のいま

先日、スクエア大阪の修理受付終了前に滑り込みで点検に出したが、精密検査をお願いした関係でスクエア大阪を経由してフクイカメラサービスさんへ送られた。

点検の結果、周辺部の解像力不足が指摘されたので保証内修理。
メーカーの三年保証期間中に点検に出していてよかった……。

部品枯渇のため部品が入ってくるまで修理ができないらしく納期未定の状態だが、特に急いでいないので修理進行。
万全になって戻ってくることを期待。