固定露出の可能性

2024-02-13

先々月末にHD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AWを購入してからたまにTwitter投稿でやっているシリーズでcompression100+Fixed exposureというものがあるのだが、これの前者は100マクロで圧縮された写真(圧縮効果を指すわけではなく、中望遠マクロで撮った写真には平面的に押しつぶす印象があるため)という意味合いで後者については固定露出をGoogle翻訳で直訳したものだ。

この固定露出についてなのであるが、畏れ多くも写真家、中平卓馬氏の晩年の露出を参考にしている。
内容についてはライカ判100mmの画角を持つマクロレンズを使用し、ISO感度100・F13(F11半)・SS 1/125・WB 5500K、カスタムイメージはリバーサルフィルムだ。(露出についてはカメラ内RAW現像で増感のみ+1段まで許容する)

F13という数値は回折現象が出てシャープネスが落ち始めている頃合いであったり、1/125のシャッター速度ではある程度の速度で動いている被写体は止まらない。
何より、この露出は元々リバーサルフィルム用の露出であることからか、晴天下でなおかつ順光でも体感で2/3段程度はアンダー気味に出るように感じている。つまり何も考えずに普通通りに撮影すると真っ暗になる。

この設定は光を意識するというレベルではなく、光を探さないといけない。
それも、ファインダー越しの光はヒトの高性能な瞳孔で調整されているため、出てくる写真についてはある程度の想像はできるとはいえ、大なり小なりのギャップがある。
また、WBを昼光色である5500Kで固定することによって、カメラがカメラなりに自然な方向へ調整することを防いでいる。(相対的に色の情報に現場要素が普段より出る、そういう意味では記録性が高まるように思う)

このあたり、良くも悪くも意図の外にある要素が影響してくるので、僕のように普段の写真の撮り方がある程度固まっている人には楽しい。

制約が多いため、当然普段よりも撮影枚数は減るし、打率も下がる。
晴天下以外だと露出不足が際立つので晴天の日にしか使えていないので実質まだ二度程度しか撮影できていないが、これはこれでいいと思うのだ。